休みの1日は仕事している日の1日の3倍短い。
どうも発電道楽です。
電気業は電気を使ってくれる人がいるから成り立つ事業です。
昔宅地であったのであろう土地の上に発電所を作りました。
まわりは住宅が結構あります。
そんないつもお世話になっているご近所さんに何かできる事はないかな?
と考えて自分ができること「発電」で何か役に立てないかと考えました。
そしてたどり着いた1つの答えが「非常用電源設備」です。
これは「使わなければそれに越したことはないお守り」です。
もし、停電を伴う災害が発生した場合は、太陽光発電で作った電気を自立電源として開放し皆さんに使ってもらおうという仕組みです。
弊社発電所は小学校のまん前です。災害避難所にもなっている小学校からすぐの発電所。
そこにフェンス外からAC100Vコンセントをつないだら電気が使える仕組みを作りました。
現在は予算の関係で、パワコン2系統から1.5kWの合計3.0kWとケーブルドラムです。
今はこんなんですけど、発電でがんがん収益をあげてちょっとずつ増設していきます。
実は、太陽光発電所って停電していると売電できないんです。
発電所のパワコンは、系統の周波数にあわせて系統に有効電力を送り込んでいきます。
つまり、停電しているとタイミングを計れないのでパワコンはとまってしまいますので発電が止まります。
発電が止まると、太陽光は全て熱に変わり何も生まれません。
んじゃ、停電すると発電所って役立たずなの?というとそうでもありません。
パワコンには自立運転モードというのがありまして、実際の売電電力の2割くらいですが電気を取り出せます。
そうです、自立運転モードにすることによってどのみち熱になってしまうエネルギーを地域の人に使ってもらえるのです。
なので、普段は売電しながら「いざという時に」地域に貢献することができるのです。
では、具体的なやり方です。弊社は「next energy 5.5kWパワコン SPSS-55C-NX」です。
自立運転については、パワコンの動作周波数(60Hz)と自動切換(自動)の設定値を変更するだけで、停電すると自動で自立運転になり、復電すると通常運転に自動で切り替わる設定にできます。
交流側のブレーカを落として停電時の動作試験。ちゃんとランプついていますね。
復電時にもちゃんと自動で運転モードになります。(起動までは5分かかります)
施工時に自立コンセントをつけてもらっていたのですが、発電所に入ることが一般の方には敷居が高いと思い。
延長コードを用意しました。
そして、コンセント先端にサージ対応タップをつけて、電源状態が確認できるようにしました。
ラックに収納して、防水処理をして完成です。
ちょっと安っぽいかもですが、地域の「お守り」が完成。
使い方は超簡単にしましたが、簡易取扱説明書作ってご近所さんに説明ですね。
作った側からすると「活躍して欲しい」ような気もしますが、活躍することなく役目を終える事を祈っておきましょうか。